はじめに
最近の目標はpracticalなromantismということで、なるべく一つの事柄に対して複数の記事を書いていきたいと思います。
2泊4日という短い日程ですが、家族の学会についていく形で、先日クアラルンプールに行ってきました。この記事では、その感想と考えたことを簡潔に残しておきたいと思います。
旅行に行く意味とは
クアラルンプールは過去に何度か訪れた街であり、今回の旅行では特に観光をせず、あえて日頃と同じ生活を送ることを心がけました*1。つまり、普段通りに朝寝坊して、食事をし、少し散歩や観光をしながら良さそうなお店に立ち寄って勉強をする、勉強に飽きたらまたその繰り返し、という時間を過ごしました。
非日常の真っただ中で日常の生活をするというコントラスト*2はとても新鮮で、現地での活動量に反してとても満足できる旅行になりました。
特に何をしたというわけではないですが、 クアラルンプールという街、そしてそこに住む人について深く知ることができたような気がします。
そして不思議だったのが、地元に戻ってきた時に、普段の風景に対して感じる「見慣れない感」がより強かったことです。 もしかしたら、普段身の回りにあるものをもう一度新しく見られる、触れられるようになる、というのが私にとっての旅行の目的の一つなのかもしれません。
マレーシアについて
マレーシアはとても好きな国で何回も行っているのですが、一番の魅力は人が素直で優しくいられる環境*3だと私は思います。
両替をせずに着いたマラッカのバスターミナル*4で手詰まりになって立ち尽くしていた時に何も聞かずにタクシー代をくれた人、笑顔で写真に映ってくれる車椅子シンガー、電車に乗り込む時に大きな荷物を運ぶのに手を貸してくれた学生、思い出に残っているエピソードは数知れません。
もちろんその素直さは、猛烈なスピードを出すタクシー運転手*5や、雨になると休む屋台、閉店間近になると食器を片付けるのが露骨に早くなるウェイターさんなど、ある意味裏目にでることもあります。
しかし、早く帰りたい、辛いことは嫌、といった少なくともマレーシアでは当たり前の感情、本音をそのまま出すこと許される環境はなんて素敵なんだろうと思うのです。そして、そんな環境にいるうちにこちらまで自由な気分になり、日頃どれほど自分の感情を押し殺していたかに気づけるような気がしています。
そしてそのような本音で繋がっている人々は、多民族主義、多文化主義といったお題目をわざわざ掲げなくてもゆるい連帯を保てるのかもしれないな、と思わされました。
極めて簡潔になってしまいましたが、これで総論編には一旦区切りをつけます。
この後はPracticalな内容の各論編の記事をいくつか書いて旅行のまとめとしたいと思います。
具体的な内容として、以下のようなものを計画しています。
・飛行機の搭乗記
・マレーシアで役立ったアプリ、物など
・今回の旅行で訪れた場所、美味しかったものなど
実はこの投稿は別の国に向かう飛行機の中で書いています。今回は友人と一緒に中欧を回る予定です。旅行中はもちろん、旅行後にどんな新しい景色が見られるのか今から楽しみです。